プレスリリース

DSMエンジニアリングマテリアルズ、電気自動車を ″より安全に、より軽く、よりサステナブルに″ するための新たな取り組みを発表

2022年2月7日

DSMエンジニアリングマテリアルズは、電気自動車(EV)を ″より安全に、より軽く、よりサステナブルに″ するための新たな取り組みとして、比較トラッキング指数(CTI)テストラボを拡張し、お客様の次世代高電圧へのニーズに対応することを発表しました。サステナビリティのリーダーとして、DSMエンジニアリングマテリアルズは長年にわたり、自動車メーカー、自動車部品メーカー、電気・電子部品メーカーのお客様との協業を重ね、信頼関係を構築してきました。業界で最も先進的なCTIテスト機能を取り入れることにより、EVバッテリーの電圧を安全に上げ、充電時間をさらに短縮することができます。DSMエンジニアリングマテリアルズは、この新たな取り組みを活用して、電気自動車へ加速度的に移行する自動車業界のお客様に貢献します。

消費者からの要望の高まり、規制の圧力、技術の飛躍的進歩により、電気自動車への移行は加速しており、今後さらに進むことが予測されています。しかしながら、充電時間が長いことが、電気自動車の普及を阻む主な障壁となっています。充電時間を短縮するには、最大1,000V、あるいはそれを上回るバッテリー電圧が必要です。適切な安全性と信頼性を維持しつつ、超高速充電を可能にするためには、自動車メーカーや自動車部品メーカーは、高電圧耐性が高い絶縁プラスチックを使用する必要があります。


DSMエンジニアリングマテリアルズは、電気自動車を ″より安全に、より軽く、よりサステナブルに″ するための材料ソリューションをご提供します。

-        安全性:電動パワートレイン、コネクター、タンク部品といった主要部品に対して、要求基準を満たす、またはそれ以上の性能を持ち、さらには二酸化炭素排出量を削減できる、信頼性が高い材料ソリューションを提供します。

-        軽量化: 駆動部品やシート素材などの構造部品を軽量化する幅広い専門知識を有しており、例えばForTii® PA4T PPAやAkulon® PA6とPA66 PA等の高い強度と熱性能を誇る金属の代替品を提供します。

-        サステナビリティ:サステナビリティのリーダーとして、温室効果ガスの排出量と製品の二酸化炭素排出量を2030年までに2016年の基準値から50%削減し、2030年までに全製品群で植物由来または、リサイクル由来材料の代替品を開発・上市するという取り組みを発表しています。ほとんどの製品群において、特定のグレードについては、植物由来または、リサイクル由来材料の代替品を既に上市しています。


DSMは、電気自動車部品向けの製品開発に注力しており、CTIテストラボの拡張により、最大1,500V ACおよび1,000V DCの電圧に対するトラッキング抵抗の検証が可能になります。既に多くの高電圧部品のメーカー様が、電圧600~1,500VのCTIテストにおいてDSMとの協業に興味を持たれています。世界最大のコネクターメーカーの1つであるTE Connectivity*のPEE グローバルオートモーティブ レジンマテリアル プラットフォームのプリンシパル製品開発エンジニアであるFranz Janson氏は次のように述べています。DSMが素晴らしい材料開発と適正なテストラボに投資していることを非常に嬉しく思います。高電圧曝露が材料特性に与える影響を理解し、次世代の高電圧システムに適した材料を採用できるように、より緊密に協力することを楽しみにしています。」

DSMエンジニアリングマテリアルズのセールス&マーケティング グローバルバイスプレジデントのJud Gibson氏は次のように述べています。CTIの特性評価を可能にする非常に高度なテストラボを導入することは、DSMにとって重要なマイルストーンであり、業界初の取り組みです。電気自動車を ″より安全に、より軽く、よりサステナブルに″ するために、この技術を活用できることを誇りに思います。今後、何世代にもわたって役立つ技術であると確認しています。


*TE Connectivityは、TE Connectivity Ltd.グループよりライセンス供与を受けた商標です。

電気自動車を ″より安全に、より軽く、よりサステナブルに″ DSMの材料の3つの例
左/安全:火災および電気安全特性が強化された急速充電に必要なEV充電プラグ
中央/軽量化:JEC 2020イノベーション賞を受賞したポルシェ・718ボクスター/ケイマン向け軽量FRPセンタートンネル
右/サステナビリティ:SPEオートモーティブ2021イノベーション賞を受賞したフォード・ブロンコスポーツ向け、再生海洋プラスチックのワイヤーハーネスクリップ
出典:DSMエンジニアリングマテリアルズ


電気自動車を ″より安全に、より軽く、よりサステナブルに″ するためのDSMのアプローチ
内燃機関の時代が終わりに近づいている今、自動車メーカーは電気自動車を ″より安全に、より軽く、よりサステナブルに″ する先端材料を必要としています。DSMエンジニアリングマテリアルズの材料は、自動車メーカーが二酸化炭素排出量を大幅に減らすことに貢献すると同時に、より軽量で、低摩擦で、高温などの極限環境で動作する自動車部品の開発に寄与します。難燃性、耐熱性、トラッキング抵抗を向上させるEV充電プラグ向け等のコンパウンド製品だけでなく、技術的専門知識や技術サポート等のサービスを含めて、DSMエンジニアリングマテリアルズは幅広いソリューションをお客様に提供しています。

DSMエンジニアリングマテリアルズの電気自動車に関する取り組みについては、こちらのウェブページ(英語)をご覧ください。

DSMエンジニアリングマテリアルズについて
DSMエンジニアリングマテリアルズは、科学を活用して、人と動物のより良い健康、そしてより健全な地球を目指す、グローバルなパーパス(目的・使命)を事業戦略の礎とするRoyal DSMのビジネスグループです。DSMのパーパスは、現在そして未来世代の、すべての人々の暮らしをより豊かにすることです。DSMの製品とソリューションによって、顧客、従業員、株主、社会全体のすべてのステークホルダーに対して経済的・環境的・社会的な価値を創出しつつ、同時に世界が直面する重要な社会課題の解決に取り組んでいます。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約23,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細はwww.dsmjapan.comをご覧ください。

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、DSMの将来の(財務的な)実績と状況に関して、予測に関する記述が含まれている場合があります。当該記述は、DSMの現時点での予想、推計、予測、および当社にとって現時点で入手可能な情報に基づいています。当該説明には予測困難な特定のリスクと不確実性が含まれるため、多くの要因により実際の業績と状況が当該説明と大きく異なるものになる場合がある点につきご留意ください。DSMは、本プレスリリースに記載された将来予測に関する記述について、法律により義務付けられる場合を除き、最新情報を提供する義務を負いません。。

* 本リリースは2022年2月1日に DSM 社から発表されたプレスリリース「DSM Engineering Materials takes next step in making electric mobility safer, lighter and more sustainable」を抄訳したものです。本リリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

本リリースに関するお問い合わせ先

原田 愛 (Ai Harada)


DSMエンジニアリングマテリアルズ株式会社
広報担当:原田
email:ai.harada@dsm.com