作成者:Talking Nutrition(トーキングニュートリション)編集部
オメガ3系長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)のエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は、人間の成長や発達、そして生涯を通じた健康全般において重要な役割を果たす栄養素です。実際、EPAとDHAに関する研究は4万件以上発表されており、そのうち4,000件以上は、心臓血管、脳、目の健康における役割に関する臨床試験です。オメガ3は乳幼児の成長と発達に重要な役割を果たすことが示唆されていますが、その生涯を通じた役割についても研究されています。
オメガ3の摂取源としては魚がよく知られており、もっとも有名です。しかし、乱獲や気候変動などの環境問題の結果、近い将来、増加する世界の人口を養うのに十分な量の魚が海に存在しなくなることが予想されています。1
このことから、天然資源の枯渇につながらない、実行可能で持続可能なオメガ3の代替供給源の検討が必要とされています。
微細藻類から作られた life’s™OMEGA は、500mg/g以上のEPA+DHA(150mg/g以上のEPAと300mg/g以上のDHA)を含み、魚油から得られるオメガ3よりも85%強力な効果を発揮します。*
life’s™OMEGA は、EPAとDHAを高濃度に含有する唯一の非動物性由来のオメガ3として、よりサステナブルな製品を求める消費者の要望に応えることができる原料です。
*標準的な魚油のEPA+DHA平均濃度270mg/gを基準としています。
この記事では、人と地球にとって、 life’s™OMEGA がもたらす主なメリットを紹介します。
海洋および天然魚の漁獲量はすでに限界に達しており、増加する人口のオメガ3需要を持続的に支えるために十分な魚が存在していないという現状があります。資源不足は大きな課題となっており、将来的な供給力への懸念が高まっています。
life’s™OMEGA は、完全に管理された製造環境で発酵され、純水プロセスで抽出された非遺伝子組み換え微細藻類を直接原料とする、100%非動物性由来の製品です。エンドツーエンドの完全なトレーサビリティを実現しており、お客様、また最終消費者に安心してお使いいただくことができます。life’s™OMEGAの製造には微細藻類を屋内で発酵させて栽培するため、 屋外の栽培池を必要とせず、魚類やその他の天然資源に悪影響を与えません。life’s™OMEGAは製造工程においても私たちの海と地球を守るために役立っているのです。
地球環境問題に対する消費者の意識向上がより持続可能な原料と製品へのニーズを喚起し、消費者はより環境に優しい製品を好むようになっています。実際に、DSMが実施した最近の消費者調査では、62%の消費者が、プラントベースのオメガ3供給源の方がより自然であると感じ、好ましいと回答しています。2
この傾向は、ベジタリアンやビーガンなど、よりホリスティックなライフスタイルへの移行とも重なっています。同時に、動物由来製品をほとんど、あるいはまったく摂取しない人々向けの健康食品ニーズは高まっています。
life’s™OMEGA は、進化する消費者の需要に応え、消費者の生涯を通じた健康維持に貢献します。
管理栄養士として豊富な経験を持つLucy Jonesが、プラントベースにおけるイノベーションについて詳しく解説しています(英語)。
オメガ3系栄養素の効果は臨床的に証明されており消費者の認知度も高いにもかかわらず、世界人口の大半が推奨されている250~500mg/日のEPAおよびDHAを摂取しておらず、96%が最適なオメガ3量の範囲を下回っています。3
このことは、未だオメガ3の恩恵を得られていない方が非常に多いことを意味しており、オメガ3ソリューションに対する高い市場ニーズを示しています。
また、さまざまな研究により、オメガ3はスポーツパフォーマンス、免疫力、気分の維持、睡眠の質など、その他の健康分野についてもサポートすることが示唆されています。
DSMは、 life’s™OMEGAをはじめとする栄養脂質ソリューションのグローバルリーダーとして、消費者の栄養ニーズを満たしつつ地球環境に良い影響を与える原料の供給を使命としています。
私たちは、コンセプト開発から上市に至るまで、製品、カスタマイズソリューション、専門家サポートなど、包括的にお客様をサポートします。
新世代の消費者の要求に応える、持続可能なオメガ3系EPAおよびDHAの詳細については下記をご覧ください。
04 April 2023
4 分で読めます
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[1] FAO “State of world fisheries and aquaculture 2018”
[2] DSM Consumer FGs, July 2019.
[3] Thuppal SV et al. Discrepency between knowledge and perceptions of dietary omega-3 fatty acid intake compared with the omega-3 index. Nutrients, vol. 9, no. 9, 2017.
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